東海大、4季ぶりVに門馬主将が大粒涙 活動停止乗り越え「よくやった」

東海大対日体大 試合後、うれし涙を流す東海大・門馬主将(左)(撮影・保坂恭子)

<首都大学野球:東海大2-0日体大>◇第6週第1日◇16日◇浦安市運動公園野球場

東海大が2-0で日体大に勝利し、4季ぶり74回目の優勝を飾った。

門馬大主将(4年=東海大相模)は、大粒のうれし涙を流した。昨秋、部員2人の大麻使用により活動は停止になった。寮の周囲の掃除を行い、ユニホームも着られない自主トレ期間も経験した。試合後には、観戦に訪れた父の門馬敬治前東海大相模監督に「お疲れ。よくやったな」と声をかけられた。「不祥事でゼロからのスタートになって、勝つことでしか恩返しできないと思っていた。苦しい思いが、少し報われた」と喜んだ。

今年から指揮をとる井尻陽久監督(69)は、日本生命の監督時代以来、約30年ぶりの胴上げを味わった。「門馬がみんなをよくまとめてくれた。4年生が頑張った」と思いやっていた。