巨人亀井善行「イチロースタイル」で涙、引退セレモニーでは爆笑の“緩急”

巨人対ヤクルト 6回表、右翼の守備についた亀井(右)はそのまま交代となり、丸(中央)と抱き合う(撮影・足立雅史)

<巨人11-1ヤクルト>◇23日◇東京ドーム

今季限りでの現役引退を表明した巨人亀井善行外野手(39)が、「イチロースタイル」で本拠地東京ドームのファンの感動を呼んだ。5点リードの5回1死満塁、菅野の代打で出場したが三ゴロに凡退。6回の守備で1度は慣れ親しんだ右翼についた後、原監督から交代を告げられ、坂本、原監督らと涙の抱擁でベンチに引き揚げた。尊敬する元マリナーズ・イチローのラストゲームと同じ演出に、スタンドから大きな拍手が起こった。

引退セレモニーのあいさつでは周囲に感謝の思いを伝えながら、涙と笑いの“緩急”もつけた。後輩に向け「尚輝(吉川)、ポジティブに頑張れよ。聖弥(松原)、あんたは天才だからもうちょっとだけ、頭を使っていけよ」とユーモアを交えるとスタンドは爆笑。オチには「きっしゃん(岸田)、お疲れ」と名前を挙げながらスルーし、また笑わせた。「勇人、あとは任した。3000安打を目標にして、頑張ってください」と託した。【久保賢吾】