ソフトバンク工藤監督、有終飾る大勝「来年につながる結果になった」

ロッテ対ソフトバンク 工藤監督は孫オーナーから贈られた巨大な花束を手に声援に応える(撮影・垰建太)

<ロッテ7-15ソフトバンク>◇25日◇ZOZOマリン

今季限りで退任するソフトバンク工藤公康監督(58)が、指揮を執った7年間のラストゲームを大勝で飾った。いずれも今季最多の20安打15得点と打線が活気づき「みんながなんかはつらつとやっている姿というのは、なんかいいなと思いながら。順位が決まった後のこの2試合というのは、来年につながる結果になったと思いますし、本当にいい2試合になったと思います」と笑顔で振り返った。7年間でリーグV3度、日本一5回。今季は就任後初めてのBクラスに終わったが、笑顔でグラウンドに別れを告げた。

試合後には孫オーナーから花束を贈られ、選手たちとは笑顔で記念撮影に納まった。正式発表はされなかったが、試合後に王球団会長は「残念だったけどね。今年は確かに成績はBクラスということで、我々の考えていた成績とは違ったけど、今年は今年で来年もと思っていたんだけど。本人がどうしても(辞任する)意思が固かったので、それを受け入れざるを得なかった」と指揮官の退任を認め、残念がった。

工藤監督自身は「それに関しては、日をあらためてさせていただければと思っています」と明言を避けた。「今日は若い人たちが頑張ったし、千賀も10勝した。それを祝ってあげたいなと思います」と、いつものように自身のことよりも、選手たちをたたえた。近日中に退任が正式発表される見込み。会見で、自らの口で思いを語ることになる。【山本大地】

◆ソフトバンク海野(8回にプロ初安打となる左翼線適時二塁打)「初ヒットは素直にうれしいです。シーズン最終戦ですが、来年につながる大事な1本になったと思います」

◆ソフトバンク柳町(3回にプロ1号を含む3安打2打点)「初のホームランということで素直にうれしいです。逆方向に打つことは自分の長所でもありますが、マリンの風が後押ししてくれました」

◆ソフトバンク三森(2安打1打点)「いい形で得点をとっていたので、自分のスイングをするだけと、楽な気持ちで打席に入りました。追い込まれましたが、そこからコンパクトにコンタクト出来ました」