翁田大勢が「巨人ドラ1」の影響力実感、気付いた焼き肉屋側がごちそう

兵庫・三木市役所を表敬訪問した巨人ドラフト1位の関西国際大・翁田(右)と仲田市長(撮影・小早川宗一郎)

北播磨の英雄が全国区へ飛び立つ。巨人ドラフト1位の関西国際大・翁田(おうた)大勢投手(=西脇工)が29日、同大学のある兵庫・三木市役所を表敬訪問した。

仲田一彦市長から「北播磨の宝」と激励を受け、花束を受け取った。お返しには1週間前に完成したばかりのサインを書き込んだボールと色紙に「開幕1軍」と書いた。最速157キロ右腕は「多くの野球ファンに、野球への取り組み、姿で魅了できるような選手になりたい」と決意を込めた。

11日のドラフト会議から2週間以上が経過し、「巨人のドラフト1位」の影響力を体感している。友人4人と大好きな牛タンなど焼き肉をたらふく食べていると、店側が翁田の存在に気づいておごってくれた。「飲食店に行っても、お金を払わなくなりました。ごちそうしてもらいました」と感謝した。

プロ入りを控える現在は、トレーニングのかたわら1万2000字の卒論制作にも取りかかる。テーマは「野球が及ぼす経済効果」に決めた。「コロナで高校野球が中止になった。もし開催されていたら、どれだけの経済効果が出てたかというニュースを見た。これがプロ野球、大学野球だったらどうなのかなというところから、そのテーマにしました」と説明した。

地域の住民を勇気づけた翁田へ、仲田市長は三木市スポーツ賞の特別賞の授与を検討していると明かした。さらに11月中には、大学祭の一環として東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長との対談も予定されている。運命の日を境に、取り巻く状況は劇的に変化した。それでも、今やるべき事は明確に見えている。「筋力面がまだまだ、自分が求めているものに達していない。フォームもまだまだ。細かいところをつめていきたい」。地に足をつけ、大好きな故郷でプロ入りへ備える。【小早川宗一郎】