“解説者デビュー”斎藤佑樹「早慶戦は初回が一番プレッシャーかかる」

斎藤佑樹(2021年10月17日撮影)

<東京6大学野球:早大-慶大>◇第7週第2日◇31日◇神宮

今季限りで引退した日本ハム斎藤佑樹投手(33)が、伝統の早慶戦で“解説者デビュー”した。NHKの中継にゲストで出演。紺色のスーツ姿で、勝ったチームが優勝を決める大一番を見守った。

早大が1回に無死二、三塁とピンチを招いたが、先発の早大・徳山壮磨投手(4年=大阪桐蔭)が1死を奪った。

斎藤 立ち上がりは難しい部分がありますので、最初取れるとほっとすると思います。

そのまま早大は1回を無失点で切り抜けた。

斎藤 素晴らしいですね。初回が一番早慶戦はプレッシャーがかかる。何とかあそこを抑えたのはこの先につながると思います。

早大は直後の1回に2死満塁のチャンスをつくり、6番岩本久重捕手(4年=大阪桐蔭)の右中間を破る適時二塁打で3点を先制した。

斎藤 慶応の増居くん、最後のボールもインコースを投げたかったと思うんですけど、押し出しを嫌がってアウトコースにいってしまった。その気持ちはすごく分かる。何とか2回以降頑張って欲しいですね。

3回まで早大・徳山は無失点。

斎藤 (徳山はここまで)初球がボールは1人しかいない。これはなかなかできることではないです。

斎藤自身は早大在学中に東京6大学リーグ通算61試合に登板し、31勝15敗の成績を残した。

早大4年秋には、50年ぶりとなる早大、慶大による優勝決定戦に先発。8回1死までノーヒットに抑える好投で優勝に導いた。試合後は、のちに流行語大賞特別賞を受賞した「持っているのは仲間です」の名スピーチが飛び出した。