ボンズも認めた新庄剛志新監督「今のチームにぴったり」退任栗山監督エール

ジャイアンツ時代のバリー・ボンズ(左)と新庄剛志。右はレジー・サンダース(02年9月9日撮影)

<新庄baseball(4)>

日本ハムの新監督に就任した新庄剛志氏(49)が、指揮官としてどういう野球、チームづくりを展開するのか。「新庄baseball」と題して探る第4回は、監督勝利数で球団最多を記録し、今季限りで退任した栗山英樹監督(60)の言葉。

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「いつだったかは、聞かないで」。そう前置きして、栗山監督が思い返したのは、スポーツキャスター時代に米国で初めて会った「メジャーリーガー新庄」の姿だった。他の選手が畏れ多くて近寄らない大物と、2人で一緒に食事を取りながら話をしているシーンを目撃したという。その大物とは、メジャーで歴代1位の762本塁打を放ったジャイアンツの大砲バリー・ボンズ(57)。新庄氏とは02年、チームメートとして戦った。「やっぱり、誰にも愛された。その時は、野球の話を真面目にしていた」。ボンズは新庄氏のことを「僕のバディー」と認め、親密に接した。持って生まれた純真さは、海を越え、大スターの心をもつかんだのだ。

そのキャラクターは、監督になっても必ず役に立つ。選手との対話を重視してきた栗山監督だからこそ、太鼓判を押す。「本当に人のために尽くそうと思ってやっている感じが、すごく分かる。皆を喜ばせようというのも、優しさだったり、思いやりだったり、すごく感じている。今のチームにぴったりかなと思う」。10年間指揮を執り、684勝を積み上げた知将が、安心してバトンを渡す。

「やればやるほど、分からなくなる」という監督業だが、新庄氏なら成功すると確信する。「アドバイスとか、いらないでしょ。思い切ってやって下さい。信じている」と願いながら、「ファンの皆さんに喜んでもらいながら、先入観にとらわれない野球をやりながら、選手たちのことを考えて勝たせてくれると思っている。これから、ファンの皆さんと100%、全力で応援していきたい」。自身が目指した「世界一の球団」を実現するべく、後を託す。【中島宙恵】