巨人菅野智之6回途中5失点降板「次回に向けて調整」悔しさにじませベンチ

ヤクルト対巨人 6回裏ヤクルト2死満塁、塩見に3点適時三塁打を打たれた後、降板する菅野(撮影・狩俣裕三)

<セ・CSファイナルステージ:ヤクルト5-0巨人>◇第2戦◇11日◇神宮

巨人のエース菅野智之投手(32)が、中4日で113球の熱投も実らず、6回途中5安打5失点5四球(自責1)で降板した。試合後には「今日のことを振り返っても仕方がないので、前だけ見て、次登板する機会に向けてしっかり調整します」とコメントした。

2回に西浦の中犠飛で先制を許すも、その後は5回まで0行進を続けた。暗雲が垂れ込めたのは6回。先頭村上の二塁打の後、サンタナの平凡な遊ゴロを坂本が悪送球。一塁手中島のタッチも届かず、無死一、二塁とピンチを拡大した。その後、2死満塁として、ヤクルトは6回無失点と好投を続けていた先発高橋に代打川端を投入し、勝負に出た。

このタイミングで原監督が直々にマウンドへ。指揮官の言葉を受けたエースは2球で追い込むも、3球連続ボールでフルカウント。ファウルを挟んで7球目。内角を構えた捕手小林のミットから大きく外に抜け、押し出し四球となった。

さらに、続く塩見に内角寄りの直球を左中間に運ばれ、3点適時三塁打。リードを5点に広げられた菅野は、悔しさを表情ににじませながら、歩いて三塁側ベンチに下がった。