新庄BIGBOSS改革・第1弾だ。日本ハム上原健太投手(27)が、投打の「二刀流」への挑戦を表明した。14日、沖縄・国頭での秋季キャンプで打撃練習をスタートさせた。きっかけは栗山英樹前監督(60)。新庄剛志新監督と稲葉篤紀GM(ともに49)から後押しを受け、出場機会を求めて決断した。来季で7年目のドラフト1位左腕が、BIGBOSS体制で現状打破を図る。
◇ ◇ ◇
ブルペンでの投球練習を終えた上原は、おもむろにバットを握った。秋季キャンプ最終クール2日目。「来シーズンから、二刀流のほうを挑戦させていただくことになりました」と再スタートを切った。野手練習に合流しロングティーでは柵越え、フリー打撃では47スイングで安打性13本と、さっそく高いポテンシャルを披露。目を丸くさせるチームメートをよそに、笑顔で快音を響かせた。
きっかけは栗山前監督だった。上原は50メートル走は5秒7の快足。18年交流戦では広島福井から本塁打を放ってもいる。伸び悩んでいた今年10月、出場選手登録を抹消されたタイミングで前指揮官から「とりあえずやれ」と背中を押された。栗山氏は先月の退任会見で「二刀流枠」を球団に提案したと明かし、上原らの名を挙げて「2つやることによって生きる選手が、やっぱりいる」と力説していた。
新庄BIGBOSSを中心とした新体制となり、切望されていたプランが動きだした。秋季キャンプで稲葉GMから「二刀流」を提案された上原は2日間悩んだ。「やってみたい気持ちと自信がないというので、かなり迷っていた。試合に出られるんだったら、どんな形でもいいんじゃないかなと思った」。栗山前監督に相談すると「覚悟が全てだ」と言われ、決断した。
エンゼルス大谷以来となる二刀流挑戦。「大谷翔平と比べてほしくないです。彼は、ちょっと別です」と笑った。来季7年目の左腕によって、二刀流・第2章の幕が開けた。【田中彩友美】
◆上原健太(うえはら・けんた)1994年(平6)3月29日生まれ、沖縄・うるま市出身。広陵(広島)では2年夏に甲子園出場も出番はなかった。明大ではリーグ通算12勝8敗。15年ドラフト1位で日本ハムに入団。2年目にプロ初勝利を挙げた。通算成績は投手で51試合に登板し7勝11敗、防御率4・77。打者では5打数1安打(1本塁打)1打点。191センチ、90キロ。左投げ左打ち。