DeNA上茶谷大河投手(25)が、プロ野球人生をかけた決断を下した。横浜市内で契約更改交渉した23日、年俸4300万円から1000万円減の3300万円でサイン。今季はけがをしにくいフォームに変更したがプロ3年目で最少の1勝に終わり、東洋大時代のフォームに戻すことを明かした。
「けがをしないフォームで0勝で終わるのか、けがをしやすいフォームで勝つのか。どっちを選ぶのかというと、僕はリスクを選びたい」と覚悟を口にした。
けがのリスクを避けるために今季取り組んで来た、腕の軌道と肘の曲げ伸ばしを同一平面上に乗せる「シングルプレーン」をやめる。「うまく出力につながらなかった。シーズン中もたくさんフォームを変更したが、なかなかいい形にならなかった」。サイドスローを取り入れるなど試行錯誤したが、最後まで納得いくボールが投げられなかった。
来季は、腕と肘の伸展面が違う「ダブルプレーン」で勝負する。秋季トレーニングでは、コーチやスタッフに相談した。「けがのリスクもあるとR&D(リサーチ&デベロップメント)の方からも言われているが、そこは自分で、なんとしても結果を出すために、それでやっていきたい」。秋季トレーニング中盤では、小谷正勝コーチングアドバイザーにも助言を受け、東洋大時代のフォームに戻す決意が固まった。肩や肘に負担がかかるのは承知の上で、出力を上げることを狙う。
フォーム変更にリスクはあるが、軽減する策は打つ。腹筋など体幹を鍛えたながらも、柔軟性を上げていく。打撃練習も行い、下半身強化や体重移動の工夫にも取り組んできた。増える肩や肘の負担を、体全体で吸収していくという発想だ。「リスクと成績は比例しないと思う。自分の良さを引き出すには、そっちの方が僕は力が出た。人間はそれぞれ骨の形も多分違うと思うし。シングルプレーンの人がけがをしないかというと、そうではないと思う。今はデータ、データになっている中で、守りすぎるのもよくないし。難しい」。プロ最少の1勝しかできなかったシーズンを経験し、挑戦に打って出る。【斎藤直樹】(金額は推定)