【とっておきメモ】ヤクルト石川雅規 熟練した投球の裏にある若々しい野心

ヤクルト対オリックス 6回表オリックス2死、吉田正尚を二飛に仕留めガッツポーズするヤクルト石川(撮影・垰建太)

<とっておきメモ>

<SMBC日本シリーズ2021:ヤクルト2-1オリックス>◇第4戦◇24日◇東京ドーム

ヤクルト石川雅規投手はいつまでも戦力にこだわる。チームや球界で確固たる地位を築き上げたが、危機感を持ち続ける。「まだやれるという気持ちはまだまだあるが、やりたいからやれるような世界ではない」と表情を引き締める。今季はオープン戦で打ち込まれ、開幕2軍スタート。序盤はファーム生活が長かった。現実を受け止め、投球技術を磨き、若手との競争に加わった。

チームは序盤から好調。1軍での後輩たちの好投を毎日見てきた。「うまい選手が1軍に上がる。そういう意味ではまだまだ負けてられない」。何歳になっても、向上心やハングリーさで練習に励んできた。交流戦から先発ローテーションの定位置に復帰。17試合で4勝を挙げ、防御率は3・07。試合を作ってきた。160キロを投げなくても抑えられる。熟練した投球の裏には、若々しい野心がある。【湯本勝大】

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