坂本誠志郎が阪神新主将に就任「本当に光栄に思っています」選手間投票

ファン感謝デーで事前の選手間投票によりキャプテンの最終候補として選ばれた坂本(撮影・前田充)

阪神の「ファン感謝デー2021」が4日、オンラインで開催され、坂本誠志郎捕手(28)の新主将就任が発表された。

今回は新たな試みとして選手間投票の方式を採用。事前投票で近本光司外野手(27)、大山悠輔内野手(26)、坂本の3人が最終候補に選ばれていた。坂本は履正社高、明大でも主将を任されており、持ち前のリーダーシップは阪神ナインの間にも浸透していたようだ。

発表者のお笑い芸人・陣内智則が同じくゲストのお笑いコンビ「コロコロチキチキペッパーズ」にかけて「新キャプテンは…ナダル! 」と3度繰り返し、坂本は「ちょっとナダルさんが先行しすぎて…」とすかさず突っ込み。「選手間で選んでいただいたことを本当に光栄に思っています。覚悟と責任が伴うと思いますけど、しっかりやりたいと思います。キャプテンになって、1つの勝ちをみんなで喜ぶ、1つの負けをみんなで悔しがる、そんなチームにしていきます。矢野監督は常々楽しむことと言われていますが、楽しむために苦しい時や悔しい思いをたくさんして、その先に楽しむことができる。来シーズン、最後にファンの皆さんと一緒に楽しむ、そして喜びを分かち合えたらいいなと思います」と所信表明した。

プロ6年目の今季は45試合出場で打率1割8分5厘、1本塁打。本塁打を決めた選手にかけられる「虎メダル」を自主製作するなど、アイデアマンとしてもチームを盛り上げた。シーズン終盤には一気にスタメンマスクの機会を増やし、来季は東京五輪金メダリストの梅野隆太郎捕手(30)と正捕手の座を争う立場でもある。

今季は大山がチームキャプテン、岩貞祐太投手(29)が投手キャプテン、19年から2年間主将を務めた糸原健斗内野手(29)が「名誉キャプテン」を任されていた。来季は坂本新主将のもと、16年ぶりのV奪回を目指す。