阪神秋山拓巳が苦節12年で初1億円突破 開幕投手「名乗る資格まだない」

契約更改を終え、1億円の大台到達にポーズをとる秋山(代表撮影)

苦節12年で初の大台を突破した。阪神秋山拓巳投手(30)が兵庫・西宮市の球団事務所で、契約交渉を行い、今季の5100万円から倍増以上となる1億1000万円でサインした。「(大台に)乗りました。うれしい気持ちもあったが、頑張れば、もっと稼げる世界。そんな浸ることはなかった」。今季10勝を挙げ、リーグでただ1人の2年連続2桁勝利。2年連続の昇給で、球団では桧山と並び最遅で1億円プレーヤーの仲間入りを果たした。

今季は半分の5勝を広島から稼ぐキラーぶりを発揮。広島朝山打撃コーチが「不思議な直球」と表現した140キロ未満でもキレ、伸び、そしてクセのある直球で翻弄(ほんろう)した。秋山は「スピードは出ないが阪神の先発投手では一番というくらい直球を投げるストレートピッチャーなので、そこはこだわっていきたい」と来季も軸とする。

来季目標に「3年連続2桁勝利、13勝、規定投球回超え」を掲げた。青柳がすでに立候補している開幕投手については、首を横に振った。「名乗る資格はまだない。来年もっとしっかりイニングを消化して、チームを勝ちにつなげて、手を挙げたい」と自らに厳しかった。

今季、チームは後半戦に失速し、優勝を逃した。「後半、(チームが)ちょっと消極的だと感じる部分もあった。僕たち、上の世代が引っ張っていくことで若手もついてくる。みんなと話し合いながら高めていく」。結果はもちろん、リーダー的存在としてチームを引っ張る決意だ。高卒1年目に4勝を挙げ、順風満帆のプロ生活を予感させたが、長い低迷期に入った。ここ5年で3度の2ケタ勝利。はい上がった右腕は強い。脂が乗った91年世代の中心に、秋山がいる。【石橋隆雄】

阪神嶌村球団本部長 高校から入ってきて、地道に努力を積んで、あそこまで行けるという1つの見本になる。来年31歳かな。梅野君、原口君も一緒。そのあたりのメンバーで引っ張っていってもらいたい。彼自身も自覚を持ってくれている。頼もしいなと。『頼むわ。本当に優勝しよう』という話はしました。