BIGBOSSから来季オープン戦初戦の“監督オファー”を受けた日本ハムのエース上沢直之投手（27）が8日、“先発オレ”の実現へ意欲を見せた。この日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、プロ11年目で念願の大台突破。約1・8倍増の推定1億5000万円で来季契約を更改した。

新庄監督から連絡が来たのは、6日。インスタグラムのダイレクトメッセージ（DM）で届いた。「めちゃめちゃ、驚きました。今風だと思いました。すげーな、と」と驚嘆し「こういう経験は、なかなかさせてもらえることではない。個人的には楽しみです」と、声を弾ませた。

現実世界でオーダーを組むのは、もちろん初めて。「チームのことを知る、いい機会。僕がやられてイヤなことを、試合で出来るようなスタメンにしたい。足が速くて長打も打てる選手が、すごくイヤ」と選手選考の基準を挙げ「一応、僕も（先発の）候補に入っている」と、ニヤリ。「投げるつもりで練習していく」と“監督”自らマウンドに立つ可能性をにおわせた。

今季はチーム最多12勝（6敗）を記録。“1億円プレーヤー”の仲間入りを果たし「プロ野球選手になった時から、いつかはと思ってやってきた。ようやく達成できて良かった」。来季のテーマに「先頭」の二文字を掲げ「先陣を切っていきたい」。2年連続でオープン戦開幕戦＆シーズン開幕戦の先発マウンドを狙っているのは、間違いない。【中島宙恵】