南海、ヤクルト、阪神、楽天で指揮を執り、昨年2月11日に84歳で死去した故野村克也さんをしのぶ会が11日、神宮球場で行われた。野村氏が阪神監督時に打てる捕手として育てた阪神矢野燿大監督(53)も参列した。
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矢野監督は「感謝の気持ちとやっぱり偉大さを感じています。(現役時代は)本当に一番近くで一番ぼやきを、(その後のプレーがズバリ当たる)確率の高いぼやきをたくさん聞けたので、自分の大きな感じる力になっていけたかなと思います」と、ベンチでのぼやきで学んだ日々を思い出した。
ほとんど褒めない野村氏から阪神就任1年目99年4月20、21日に長崎で行われた横浜(現DeNA)との公式戦2連戦の時に1度だけ褒められた思い出を明かした。「1回だけ、長崎で。その当時、タイガースの投手陣に球の速い投手がなかなかいなくて。『だからこそお前、成長できるんだぞ。古田もそうだ。ヤクルトでもいい投手、球の速い投手が少なくて。だから、どうしようっていうのをお前は考えられて、お前にとっての成長につながるんだぞ。だからお前頑張るんだぞ』と言っていただいて。それは本当に一生忘れないし、そうだと今でも実感しています」。力で抑える投手、好投手が少なくても、捕手、矢野のリードで勝利に導けたことを褒められた。
矢野監督は甲子園の監督室に、野村監督が書いた『野球に学び野球に楽しむ』という色紙を飾っている。「監督室でずっと毎日見ながら監督をやらせてもらっている。ID野球を受け継ぎながら、でも楽しむというところに挑戦していきたい」と、就任4年目の来季も野村氏のように野球を楽しみ、来季こそ17年ぶりのリーグ優勝を墓前に報告する。