オリックス山本由伸投手が初めて金色のグラブを手にした。「投手はあまり打球が来ることは多くないですけど、バント処理など基本的な部分が失点につながる。丁寧にやることを心掛けています」。ゴールデングラブ賞の受賞を心から喜んだ。
群を抜く数字が並ぶ。今季26試合に先発して、失策は0。「投げた後は、しっかり守る。よく(投手は)9人目の野手って言われるじゃないですか」。アウトの積み重ねを大切にする準備を怠らず、ノーエラーで全登板をクリアした。
投球面でも18勝5敗、防御率1・39の圧倒的な数字を残し、沢村賞やMVPなど「21冠」を獲得した。常にチームの白星を追う精神で「やっぱり、野球はチームプレー。もし自分が打たれても野手が打ってくれて勝てる試合もある。助け合いです。小学生、中学生、高校野球でそう教わったので」と笑みを浮かべた。
この日がタイトル、表彰ラッシュの締めくくり。「今年はリーグ優勝できたんですけど、最後に日本一を逃した。来年、また頑張りたいです」。まだつかめていない歓喜の瞬間を求めて、白球を追う。【真柴健】