ドアラが生涯中日宣言、松坂名言「自信が確信に変わりました」使って喜び

自身がFA権取得した場合について生涯ドラゴンズを誓うドアラ(撮影・森本幸一)

中日の球団公式マスコットのドアラが24日、名古屋市内の球団事務所で契約交渉に臨んだ。

例年通り食パンが金額代わりで、5グラム増の食パン617グラム+出来高払いで一発サインで契約を更改。「こんな自分を見捨てずに。しかもアップなんで(涙)」と筆談で喜びを表現し、生涯ドラゴンズを宣言した。(重さは推定)

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ドアラがいつも通り画用紙にコメントを書いて、ドラゴンズ愛を披露した。

「誰に何を言われてもドラゴンズがいい。ドラゴンズで終わります」

1994年からファンに愛されてきた竜党のアイドルが、生涯ドラゴンズを宣言した。

今季はセットアッパーの又吉が国内FA権を行使してソフトバンクに移籍。またマスコット界のライバル、ヤクルトつば九郎がFA宣言し、各団体からオファーが殺到しているが、ドアラが選んだのは正反対の道だ。「自由契約されるまで」との決意で、FA宣言も封印して中日一筋でファンサービスを続ける。

生涯中日のドアラを後押しする出来事があった。中日は97年からチームスローガン、ロゴマークを発表してきた。立浪新監督が立案した来季のスローガンは「All for Victory すべては勝利のために」。スローガンのロゴマークには初めてドアラのイラストが採用された。「ドアラは非常に人気がある」という指揮官の意見を反映。「ツイッターで知りました。自分もびっくり。消されないようにキープする」と驚いた。

中日のグッズ売り上げでは、ドアラ関連グッズは常に上位を独占。立浪監督によるロゴマーク採用に「自信が確信に変わりました」と、元チームメートでグッズ売り上げのライバルだった松坂大輔氏の名言を使って喜びを表した。

今季は立浪新監督の就任もあり中日公式YouTubeチャンネルの登録者数が10万人を突破した。「マスコットチャンネルでオリジナルグッズを販売をしようと思う。まずは(登録者)100万人を目指したい」。新企画を付け加えて、来季以降の飛躍を目指した。【伊東大介】