次は世界一のパレードを! 新たに侍ジャパンを率いる栗山英樹監督(60)が25日、北海道・栗山町で開かれた「栗さん 感謝の集い」で世界一への決意を表明した。名字と同じ縁から、99年の観光大使就任をきっかけに、同町を北海道での拠点にしてきた。日本ハムを率いた12年のリーグ優勝、16年の日本一の際、町の人たちが優勝パレードを開いてくれた。次は23年春開催見込みのワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で頂点に立ち、凱旋(がいせん)を目指す。
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栗山監督は早くも感激の面持ちになった。コロナを考慮し、600人限定となった集い。間隔を空けて埋まった体育館に登場すると、一斉に白い紙吹雪が舞った。「やばいね」。日本ハム就任1年目の12年のオフに、町の人たちが用意してくれた優勝パレードのようだった。「あの光景は一生、忘れないよね」。今も感謝の思いがあふれてくる。
「すごく小さな町の目抜き通り。人がぶわーといて。この町に来て、ユニホームを着るつもりはなかったけど、監督になってね。手作りのパレード。みんなが集まってくれた。雪の中で、みんなも、こっちも涙でぼろぼろ、みたいな」
人口1万3000人の町に、およそ8000人が集まった。軽トラの荷台から目にした情景を、うれしそうに思い返した。次は世界一のパレードを。「間違いなく、それだね。もう1回、そこに向かってやっていきます」と決意を固めた。
2時間の集まりでは、日本ハム10年間の思い出を中心に率直な胸の内を語った。全て5位に沈んだ19年からのラスト3シーズン。「早めに辞めておけば良かったんじゃないか」と言われることもあるという。だが、その3年間こそが、貴重だと力を込めて言った。
「必死に何をやってもうまくいかないということが分かったのが、自分の中ですごく大きかった。それでも、何とかしないといけない世界。皆さんに嫌な思いをしていただいた3年間を生かして、日本の野球はこうだと伝えられるよう、もう少しだけ全力を尽くしていきます」
来場者がメッセージを寄せた日の丸を贈られた。「栗山JAPAN」と大書された旗には「次は世界一を」という言葉が並んだ。「スーパーで買い物してても、小さい子が『監督』って言ってくれる。人と人のつながりが残る町」。大好きな第2の故郷へ、さらなる恩返しをする。【古川真弥】
「教授」初仕事
“栗山教授”としての初仕事は、新人教育になりそうだ。日本ハムに新設されたプロフェッサー就任が決定。来年1月9日に始まる新人合同自主トレで講義を任される見込み。球団は順次、対象選手を拡大して座学の時間を設けたい考えで、栗山プロフェッサーは「自分らしい形で、少しでも恩返し出来るようにしていきます」と、気を引き締めた。