阪神藤浪晋太郎22年目標「2ケタ」勝利 巨人菅野に「初入塾」合同自主トレ

笑顔で自主トレに臨む巨人菅野(左)と阪神藤浪(球団提供)

阪神藤浪晋太郎投手(27)が11日、巨人菅野智之投手(32)らと沖縄の伊良部島や宮古島で行っている合同自主トレを公開し、15年以来7年ぶりの2ケタ勝利を22年の目標に掲げた。

「2ケタと、やっぱりイニングはしっかり投げたい。自分の売りはタフネス、スタミナだと思う。(年間)160回、170回と投げられるようにしたい」と言葉に力を込めた。

今回は藤浪自身が志願する形で「初入塾」が実現。年明けからトレーニングを共にし、すでに菅野から「投球動作で右足の軸足がつぶれてしまうことが強い」と指摘を受けたという。現在は再現性を高めるために軸足の使い方を改善している。

昨季はプロ9年目で初めて開幕投手に抜てきされながら3勝どまり。先発、中継ぎともにチャンスを生かし切れず、48回1/3で44四死球、防御率5・21と苦しんだ。背水の10年目は「完全に自分のエゴで」と表現するほど、先発マウンドでの勝負を熱望。キャンプから激しい開幕ローテ争いに身を置くことになる。

「勝負の年だと思いますし、先発を奪い取って勝ち取らないといけない年。数字も大事ですし、『藤浪を使いたいな』と思ってもらえるようなボールを投げられるようにしたい」

超一流・菅野の秘訣(ひけつ)を思う存分に吸収し、南国の島から復活ロードを走り始める。