広島大道温貴が大瀬良と自主トレ、心技体“いいとこ取り”で2年目飛躍狙う

合同自主トレで大瀬良と話す広島大道(左)(撮影・加藤孝規)

広島大道温貴投手(23)は“いいとこ取り”で2年目の飛躍を狙う。24日、マツダスタジアムで自主トレを行った。

今オフは「大地(大瀬良)さんの感覚を聞きながら、合うものをどんどん取り入れてやっていきたい」と、技術を盗むために自主トレをともにした。大瀬良から学んだことは「心技体すべて」。

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体の面では「大地さんの背中を見ながら何とかついていった。大地さんが速すぎた」と豊富なスタミナを誇るエースにくらいついた。「(1年目の)新人合同自主トレの6倍は走った。しんどかった」。

技術の面では「下半身の使い方を学んで、できるだけ軽い投げ方で強く投げることを課題に」と、力感なく出力を上げる方法を教わった。「力を抜きながら力を出す」ことを今季は追い求める。

精神面ではフライングを指摘されたという。「しんどくなれば、ランメニューでスタートの(カウントダウンの)『3、2、1』の『2』でスタートしてた。大地さんから『そういうことの積み重ねが投球に表れるぞ』と言われた」。わずかな隙も与えるなとエースから金言を受けた。

ルーキーイヤーの21年は中継ぎ17試合、先発7試合に登板し、4勝4敗3ホールド、防御率4・75だった。「自分のポジションが(先発、中継ぎの)どこにあるか分からないが、キャリアハイを目指していかないといけない」。大瀬良の強さの秘訣(ひけつ)を知った今冬。今季はそれらを自らの武器とし、飛躍を期す。【前山慎治】