助っ人外国人は全員そろうのか…3月以降の水際強化措置緩和にスポーツ界が注目/寺尾で候

岸田文雄氏(2021年11月撮影)

<寺尾で候>

日刊スポーツの名物編集委員、寺尾博和が幅広く語るコラム「寺尾で候」を随時お届けします。

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野球、サッカーをはじめスポーツ界が注目の1週間を迎えている。12日に首相の岸田文雄が水際強化措置に関して、3月以降は段階的に緩和する方向で検討に入ると表明したからだ。

沖縄、宮崎、高知で続けられるプロ野球キャンプだが、中盤に差し掛かっても戦闘態勢がぼやけているのは、いまだ助っ人全員がそろっていないからだろう。

ある政府関係者は「官邸に張り付いている記者たちは今か、今かと騒いでるが、まだ具体的におりてきてない。これから、これから」と今週から動きをみせることを示した。

「岸田さんがわざわざ羽田空港のぶら下がりで発言したというのは、後で(入国制限の緩和を)やるということの表れだと受け止めている。でも3月頭より早くなることは現実的でない。また一気にというのも考えにくいな」

別の関係者は「もう開けるか、開けないかだ。あとは(入国した際の)国内のフォローアップが整っているかどうかだろう」と決断が秒読み態勢に入っていると明かした。

昨年は開幕に間に合わない外国人選手が多数だった。ようやく3月に「特段の事情」として入国が認めれたが、先に外国人が来日していた球団に後れを取ったDeNAなどは下位に低迷した。

それに今年は大丈夫との先読みも甘かった。年明けの1月、新型コロナウイルス「オミクロン株」の急増で、原則禁止だった「外国人の入国制限」が延長され、ここまできていた。

スポーツ庁幹部は「人道上、公益上の観点を基本に、プロ野球、Jリーグなどイベントの日程などを提示し、それがいかに大事なものであるか、どう説明をつけるかだ」という。

しかし所管の省庁がアピールしても“鎖国”が容易に解放されるとも思えない。政府筋には「オミクロン株は大したことないといってもじわじわ重症者が増えるので評価が難しい。慎重にならざるを得ない」との声も少なくないからだ。

人数枠を定めるといった案、特定分野の外国人を一括して受け入れる案となったとしても、入国手続きには相当な準備期間を要する。ただ政府関係者は「スポーツ選手については一定程度入ってくるだろう」と見通した。

開幕スタートは外国人の動向に大きく左右される。入国後の自主待機期間などを考慮すると、もはやキャンプ中の合流は不可能だろう。開幕に来るのか、来ないのか、事態は緊迫してきた。【寺尾博和編集員】(敬称略)