巨人新外国人4人が米で“集結”ひげ剃ったシューメーカーに「ヤングボーイになっていた」原監督

米アリゾナで合同トレーニングを行った巨人新外国人の、左からシューメーカー、ポランコ、アンドリース、ウォーカー(球団提供)

巨人の新外国人が“集結”した。16日、ミニ春季キャンプ地の米アリゾナ州トゥーソン市内からリモート取材に応じた。異例となる新外国人の合同練習は14日に集合し、27日までの予定。政府が新型コロナウイルスの「オミクロン株」対策で外国人の新規入国を2月末まで原則禁止とする水際強化措置を講じる中、米国内で1カ所に集まって調整し、練習の効率化とコンディションを管理。ジョージ・アリアス駐米OBスカウトがコーディネーターを務め、球団国際部の職員2人を派遣。個性豊かな新助っ人たちが、来日、新天地での開幕を待ちわびた。

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○…メジャー通算46勝のマット・シューメーカー投手(35=ツインズ)は、トレードマークのひげをそり落として登場した。「ブルドッグのように相手を支配するのが自分の持ち味。攻める、強気というのを忘れないように。1対1の対決で負けないということが重要だと考えている」と言い放った。自主トレ期間中は週6日のキャッチボール、同2日のブルペン入りを継続。「今の段階でチームメートと触れあうことができないというのは残念。でも、それが自分自身への心配にはならない。いずれにしても近いうちにチームに合流できると思っている」とブルドッグ右腕が来日を心待ちした。(背番号99、推定年俸は1億5000万円)

 

○…メジャー通算96発のグレゴリー・ポランコ外野手(30=パイレーツ)は「伝統の一戦」を待望した。大親友の阪神ロハスから日本の情報を収集。「ピッツバーグ時代から付き合いがある。自分らしさを突き進むことが重要、自分らしさを発揮できれば問題ないと言われた」と助言に感謝した。一方で「タイガースとのカードはヤンキースとレッドソックスのようなものだと聞いた。すごく興奮したよ。彼には絶対に負けない。タイガースには勝つよと伝えてある」とうれしそうに話した。万能なプレースタイルをアピールした。「5ツール、すべてのことができる。全力を尽くすことを約束する」とフル稼働する。(背番号23、推定年俸は2億5000万円)

 

○…先発ローテを期待されるマット・アンドリース投手(32=マリナーズ)は「IハートJAPAN」をアピールした。近年は中継ぎとして登板してきたが「もともと先発としてキャリアを積んできた。もう1度、先発としてやっていくことが楽しみ」と胸を躍らせた。昨季はレッドソックス、マリナーズでプレー。「去年は沢村といろいろと話をしたり、DMでやりとりもしている。(ダイヤモンドバックス在籍時は)平野から日本の文化について情報を教えてもらったりしていた。いい人たちばかりだった」。日本から届いたNPBの公式球も「しっかりと手の中に入って、操りやすいボールだと感じている」と好感触を示した。(背番号29、推定年俸は2億2600万円)

 

○…偉大な父を持つアダム・ウォーカー外野手(30=米独立リーグ)は不屈の精神を武器にする。「2012年にドラフトされてから、3Aまではいったが、メジャーはどうしても手が届かなかった。数年前までは悔しい思いをしてきた。同時にそのときに得た経験が今の自分の力になっている」と強調した。NFLバイキングスのランニングバックとしてプレーした父がプレーヤーとしてのロールモデルになっている。けがをしないこと、毎日試合に出続ける重要性をたたき込まれた。「常に父親の存在が大きかった。目指すべき人だと思っている」と大きな背中を追う。(背番号44、推定年俸は3400万円)

 

○…原監督はオンライン上で話をした新外国人勢に全面支援を約束した。ひげをそった姿に「なんかヤングボーイになっていたよ」と笑顔。入団を決断したことへの感謝と「できる範囲のことはしっかりサポートする。活躍してくれると私たちの目標は達成する」との思いを伝えた。来日は不透明な状況だが「経験値のある人が多いですからコンディションだけしっかり整えてくれれば」と期待した。