中日高橋宏斗が“1軍初登板”で3回無失点「しっかりと抑えられる自信はあった」

DeNA戦に先発した高橋宏(撮影・森本幸一)

<練習試合:中日2-1DeNA>◇19日◇沖縄・アグレスタジアム

2年目の中日高橋宏斗投手(19)が“1軍初登板”で堂々のピッチングを披露した。DeNAとの練習試合(北谷)に先発し、3回2安打無失点。1軍で初めての対外試合を無四球、45球でまとめた。「球自体は自信を持って投げられていた。自分の球を投げられればしっかりと抑えられる自信はあった。しっかりと両コースにラインが出ていた」。右腕は「80点くらい」と自己採点で振り返った。

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主力級を力でねじ伏せた。初回は先頭桑原を内角直球で遊ゴロに打ち取った。受けた木下が「投げてくれとサインを出して、ビシッと決まった」と絶賛する滑り出し。2死二塁のピンチで迎えたのは4番細川。20年にイースタン・リーグで本塁打王、打点王などに輝いた主砲候補生からはスプリットで空振り三振を奪った。自己最速に2キロ迫る153キロをマークし、最も遅い直球でも148キロ。3回は3者凡退で締めた。開幕ローテ入りを十分アピールする内容に、立浪監督は「力みはあったが、崩れずに3回投げた。まずは合格点」と目を細めた。

中京大中京の同学年の巨人中山は、1軍の紅白戦、練習試合で4試合連続安打。「活躍されると自分も負けていられない」。ほぼ毎日連絡を取る親友の存在が刺激になっている。ツインズ前田健太からもパワーをもらった。高橋宏の11日の紅白戦登板について「YouTubeで紅白戦をちょっと見ただけですが中日の背番号19のピッチャー良くないですか?」と投稿して話題に。「注目していただけるのはすごくプラス」と喜んだ。

立浪監督は「いま、先発で一番力のある球を投げるので期待はしている」とした上で、「先発は4、5回ではダメ」と6回まで投げた上で合否判定をするつもり。「まだ3回なので、5回、7回と投げられる投手になっていきたい」。竜のエース候補生は、次の関門を見据えた。【伊東大介】

▽阪神飯田スコアラー 十分に開幕ローテに入れる力を持っている。一番の魅力はやっぱりストレート。オープン戦になっていいメンバーが出てきてどうなるかだね。

▽広島吉年スコアラー このキャンプで一番気にしていた投手。すごい成長。DeNA打線は真っすぐが前に飛んでなかった。ファウルで力負けしている。素晴らしい。すごい逸材が出てきた。

◆高橋宏斗(たかはし・ひろと)2002年(平14)8月9日、愛知県尾張旭市生まれ。小学2年から三郷ファイターズで野球を始め、中学時代は豊田シニア。中京大中京に進み、2年時の19年明治神宮大会で優勝。20年ドラフト1位で中日入団。1年目の昨季は2軍で14試合に登板し、0勝5敗、防御率7・01。今季推定年俸1400万円。186センチ、86キロ。右投げ右打ち。

【中日の先発候補】

◎ 大野雄 左

◎ 柳 右

◎ 小笠原 左

○ 福谷 右

○ 松葉 左

△ 勝野 右

△ ロドリゲス 右

△ 笠原 左

△ 岡野 右

△ 梅津 右

△ 清水 右

△ 高橋宏 右