ロッテ高部瑛斗が3試合で8安打 2軍で2年連続無双の好打者がスイング強くし今年こそ

2回表ロッテ2死三塁、高部英斗は先制の適時二塁打を放つ(撮影・渦原淳)

<球春みやざきベースボールゲームズ:オリックス1-4ロッテ>◇23日◇宮崎市清武

ロッテ高部瑛斗外野手(24)が振れている。2試合連続3安打で迎えたこの試合も、2安打。直近3試合に限れば12打数8安打、打率6割6分7厘というヒットメーカーぶりだ。

スイングが明らかに強くなった。この日、2回2死二塁で先制適時三塁打。得意な低めを振り抜くと、打球は左中間へ。フェンスにも迫るほどの大きな飛球になった。オフに5キロ以上の体重増。「押し込めたり、力の入り具合とかは変わってきてると思います」。

昨季は1年間で5度も2軍落ちを経験した。昇格しても結果が伴わない、その繰り返し。一方、イースタン・リーグでは2年連続で打率3割台をマークするなど、井口資仁監督(47)も「ファームでは敵なしなので」と評している。

いかに1軍で結果を出せるか。本人も首脳陣も共通の見解だ。秋季練習から打法改造に着手し、肝心なタイミングの面でも手ごたえをつかみ始めた。「今まではごまかしてた部分とかを、自分から攻めていける感じになってきてるので」。結果を伴わせながら、よりなじませていく。

国士舘大からドラフト3位で入団し、まだ3年目。2軍では無敵だ。それでも「僕はもう、アピールしていかないと生き残っていけない選手なので」。藤原も、和田もいる。危機感を力に変える。【金子真仁】