ソフトバンク王会長「試合でやってなんぼだから」若手らの実戦アピール不足に異例の「猛ゲキ」

2軍の練習を視察した王球団会長、手前は関川コーチ(撮影・梅根麻紀)

春季宮崎キャンプの視察を終えたソフトバンク王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(81)が27日、キャンプ総括としては異例の「猛ゲキ」を飛ばした。

若手らの実戦アピールに物足りなさを指摘し「プロはね、試合でやってなんぼだから。大いに暴れて欲しい。目立って欲しい」とハッパ。例年なら期待の若手の名前を挙げるなどチームをねぎらうことの多かった王会長が、力強い言葉で3月2日以降のオープン戦での奮起を期待した。

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チームより一足早くキャンプ地を離れる王会長の「総括」は、思いがけず熱を帯びた。

王会長 プロはね、試合でやってなんぼだから。練習でいくら良くたって本人の評価につながるわけじゃない。これからが彼らの本番なんだよね。そこで大いに暴れて欲しい。目立って欲しい。監督がメンバー表に名前を書こうと思わせるとかね。監督が書くんじゃなくて、本人が書かせるんだよ。

奮起を促す言葉が続いた。

昨年は8年ぶりのBクラスに終わり、藤本新監督の下で「競争」を大きなテーマに掲げてきたキャンプ。レギュラー内定者は捕手の甲斐、左翼の栗原、右翼の柳田だけで、若手からベテランを含めてポジションを争う「大チャンス」だった。だが、王会長をはじめ、首脳陣をうならせる大きなインパクトを残した選手はここまで現れなかった。

王会長は練習面については「藤本監督の下で若い人たちがだいぶ精力的に動いてくれて、かなり活気ある練習にはなったと思います」と、抜てきされた若手らの奮闘を喜んだ。だが実戦でのアピールについては「練習をずっとやっているうちはまだ良かったんですけど、練習試合からオープン戦になったらちょっと尻すぼみになっちゃった感じでね」と、少し残念そうに振り返った。

28日にキャンプを打ち上げ、福岡に戻れば3月2日からオープン戦が再開。1軍生き残りをかけた競争は、より本格化する。王会長は「すぐ、そこの場での結果を出そうとするよりも、存在感というのかな、そういうものをもっと。あいついいな、っていうね。宮崎ではできなかったけど、福岡に帰ってからのオープン戦前半戦ではそういうことを意識してやってもいいんじゃないかな」と期待を口にし、宮崎を離れた。【山本大地】