東日本大震災から11年の3月11日、楽天田中将大投手(33)があらためて思いを語った。
「野球選手としては東北を背負って戦っている。みなさんになにか感じ取っていただけるプレー、チームとしての戦い、そういうものを変わりなくこれからも表現していきたいし、伝わっていけば」
ファンと一緒に喜びたい-。その願いを胸にマウンドに立つ。「どういう状況か分からないが、13年みたいにまたパレードをしたい。みなさんと一緒に喜びたい」。野球選手として被災地に対してできることは勝つ試合を見せること。楽天に復帰した昨季はリーグ3位。「自分自身はふがいない結果だった」。13年は絶対的エースとして初のリーグ優勝と日本一に貢献。被災地が喜びに沸く光景が目に焼きついている。
「この日だけなにかやればいいというわけではない」。プレーだけではなく、被災地に何度も通い、継続的に復興支援活動やファンを激励し続けてきた。いつも東北を胸に戦っているからこそ、今年こそ優勝を届けたい。「そうするために選手たち、チームみんなで頑張ってやっていかないといけない。なんとかいい方向にできるように」。被災地に向かって決意を語った。
◆楽天田中将と震災 当時は22歳。3月11日は明石でオープン戦だったが、登板予定のなかった田中将は新幹線で移動中だった。同月22日には神戸・三宮駅前に立ち募金活動。チームとともに仙台に戻った4月8日には、東松島市の避難所を訪れた。メジャー移籍後も、オフには被災地の小学校を訪問するなど支援活動を続けてきた。楽天に復帰した昨年の入団会見では「震災から10年という年で、初めてチームを選べる立場になった。10年という数字は自分にとって意味のあるタイミングじゃないかと思ったので、今回のこのような決断に至りました」と話していた。