パワー×確実性=3割50発! 阪神佐藤輝明内野手(23)が25日の開幕を前に日刊スポーツの単独インタビューに応じ、4番への意気込みと手応えを激白した。
確実性も求めた新フォームでキャンプから好調を維持し、オープン戦は打率3割2分7厘、2本塁打、11打点と絶好調。阪神ではバースしかなし得ていない「3割50本塁打」を目標に、2年目の進化を誓った。【取材・構成=中野椋】
◇ ◇ ◇
-昨年と比べ「心技体」のどこに進化を感じる?
佐藤輝 “技”じゃないですかね。藤井(康)コーチとやってきたことをキャンプから練習して、今のところ良い感じできていると思います。「感覚でやってきたことを頭で考えて振ることができている」というのは、これまでの取材でも話してきましたけど、あとは練習の時にも、ちょっと気になったことを言ってもらえるんで、すごくありがたい存在です。
-藤井康コーチと取り組むのは体の軸に意識を置くフォーム。軸が定まれば打撃にどう影響するのか
佐藤輝 やっぱり自分のポイントでしっかり打てるってところじゃないですかね。それによって、球もしっかりと見ることができます。オープン戦でも、ボール球をすごく見逃せるようになっているんで、良い感じだと思います。
-スイングを始動して、際どいボール球にはバットが止まるシーンが目立つ
佐藤輝 打ちに行って止まっているのは、すごくいいことだと思っています。全体のバランスが取れている結果、そういうことになっているんじゃないかと。オープン戦でもけっこう、内角を攻められていると思うんです。でも、ボール球はしっかりと見逃せていると思います。
-甲子園でのオープン戦は本塁打ゼロ。確実性が増した一方、打球を上げることに関しては
佐藤輝 まあ打球は上がってますけどね。焦ってはいないですよ。もっとパワーをつけて、甲子園の浜風の中でも打てるようにしたいなと思っています。
-4番を打つことについて、以前は“4番目”と言っていた
佐藤輝 でも…、矢野監督のもとで4番っていうのはチームの中心バッターになってくると思うので、そういうところを任せてもらえるのはすごく、やりがいというか、やる気は出ますよね。
-打順への考えは
佐藤輝 4番は、去年開幕で打った6番と比べて打席数が多くなる。僕は早い打順が前からずっと好きなんです。とにかく打席数が回ってくるのは大きいと思っているので、できるだけ早い打順で打ちたいと思っています。
-後ろには先輩たちが控えている
佐藤輝 後ろにいいバッターがいてくれたら、僕とストライクゾーンで勝負してくれる。それはやっぱり大きいかなと思います。みんなが協力し合って、お互いが打つことでより良い打線になってくる。前にはマルテもいますし、いっぱい塁に出てくれると思うので、それを打ってかえしたいです。
-二塁守備については。有事の際の起用もある
佐藤輝 全然練習してないんで、捕って投げるとかはまだ頑張ればできると思うんですけど、動きとかはまだ全然分からない部分もある。サードと違ってセカンドって、ファーストベースもセカンドベースも両方気に掛けないといけない。そういう部分で難しい部分はあります。
-遊撃手のサポートが必要
佐藤輝 オープン戦で守った時は、ショートの木浪さんだったりベンチの指示がありがたかった。まだ指示を見ながらじゃないとできないんで、もし守ることになったら、教えてもらいながらやりたいです。
-あらためて、今季目指す数字。極端に言うと「打率3割3分、15発」ではなく「打率2割5分、40発」を目指すタイプなのか
佐藤輝 3割50本打てればいいんじゃないでしょうか。(パワーと確率)求めるものはどっちもです。開幕へ向けて、今は「しっかりやるぞ」っていう、そういう気持ちだけです。