3連覇狙う国学院大が2連勝 “再デビュー”田中千晴が最速153キロ計測でドラフト候補名乗り

国学院大対中大 7回裏国学院大1死満塁、神里が右前2点適時打を放ち、歓喜する国学院大ナイン(撮影・岩下翔太)

<東都大学野球:国学院大7-3中大>◇第1週第2日◇2日◇大分別大興産スタジアム

3連覇を狙う国学院大が2連勝し、勝ち点を挙げた。

初回に先制されたが、流れを渡さなかった。1回裏1死満塁で、伊東光亮内野手(2年=大阪桐蔭)が中前打を放ち逆転。さらに捕逸で1点を追加した。鳥山泰孝監督(46)は「粘り強く、つなげられてよかった」と振り返った。

先発の武内夏暉(なつき)投手(3年=八幡南)が、5回を被安打6の2失点と試合をつくった。

6回からは、ケガなどの影響で2年秋リーグ以来となった田中千晴投手(4年=浪速)が衝撃の“再デビュー”。5球団のスカウトの前で、自己最速を1キロ更新する153キロをスカウトのガンでマークし、今秋ドラフト候補に名乗りを上げた。

中大のドラフト候補・森下翔太外野手(4年=東海大相模)にソロ本塁打を許したが、速球とキレのいいフォークを主体に3回を被安打2の1失点にまとめた。田中千は「久々のリーグ戦だったけど、後輩たちが頑張ってくれているし、背番号18をつけているので自分がエースだと思って、マウンドに立ちました」と話した。鳥山監督は「いい投球をしてくれた。地力がついてきたので、これから経験を積ませていく。今日は最低限の合格点の第1歩」と辛口評価ながら、今後に期待した。

進路はプロ志望。田中千は「4年目でやっときたなという感じ。闘志を持って、自分のボールを投げきりたい」と意気込んだ。