【阪神】わずか4球の先制劇 初回中野拓夢が決勝打「なんとか先に点を取りたかった」連敗脱出

阪神対DeNA 1回裏阪神無死二塁、中野は先制の右前適時打を放つ(撮影・上山淳一)

<阪神4-0DeNA>◇5日◇甲子園

阪神の2番中野拓夢内野手(25)がわずか4球の先制劇を決めた。1回、1番近本が2球目を中前打。暴投で無死二塁となった直後の2球目、右腕ロメロの低め149キロツーシームを丁寧に引っ張った。

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「こういう苦しい状況の中、なんとか先に点を取りたかった。最近走者が出た時になかなか進められない打撃が多かった。なんとか後ろにつなごうという気持ちでした」

強いゴロで一、二塁間を抜き、今季初打点を記録。決勝打で開幕9連敗の残像を消し去った。

下肢のコンディション不良から滑り込みで開幕スタメンスタート。ただ、1日巨人戦では4回裏の守りからベンチに下げられていた。「気持ちを感じない。最近、球際にちょっと弱い。『気』が出ている感じがしない」。矢野監督の指摘を無駄にはしたくなかった。

「『自分がチームを勝たせる』という気持ちを持ってやっていかなきゃいけないなと、あの途中交代で感じました」

この日もバントミスなどで一塁走者を進められない場面があった。「あとはチーム打撃。バントも含め、自分は小技が大事になってくる」。1勝、一打で浮かれない。【佐井陽介】