<阪神4-1巨人>◇15日◇甲子園
待ってたで~! 阪神がようやく今季2勝目を挙げ、6連敗で止めた。決めたのは佐藤輝明内野手(23)。5回に巨人のエース菅野から4号逆転2ランを虎党の待つ右翼席へかけた。甲子園では今季初の「伝統の一戦」で、気持ちのいい白星スタートとなった。チームがまだ本調子でないのは承知の上。でも、意地の反攻が見たいんや~!
【ライブ詳細】阪神ついに連敗脱出&今季2勝目!佐藤輝明が4号逆転弾、青柳1勝目/巨人戦
勝利をたぐり寄せた男は佐藤輝だ。5回。直前に2死から安打で出た同期の中野が二盗を決めていた。カウント2-2から菅野の直球を粘って2度ファウルした後、膝元の138キロスライダーをすくい、ライナーで右翼席へ運んだ。今季2度目となったヒーローインタビューで最高の瞬間をかみしめた。
「めちゃめちゃうれしいです! 点が欲しかったところで、必死に食らい付いていった結果。風もあって入って良かったです」
今季初の逆転勝ちに導いた4号2ランは、入団会見で名前を挙げた相手エースからのプロ初安打。10打席目でやっと出た。試合前まで甲子園通算11勝2敗、防御率1・68を誇った難敵を砕き、試合の流れを変えた。
「菅野さんから打ったことなかったので、打ったことないですよね? 初ヒットっすよね? うれしいです!」
この一打がチーム57イニングぶりの適時打で、82イニングぶりに複数得点を刻んだ。矢野監督は「2死からだったのでね。より大きな本塁打になりましたし。いい場面でね、うれしいです。やっぱりテルが打つと、そういうムードっていうのは変わる力を持った選手なんで」とうなずいた。
1勝15敗1分けで迎えた今季初の甲子園での「伝統の一戦」。泥沼ムードを変えようと、試合前には矢野監督が普段は選手が行う声出しを務めた。「波」というワードで訴えかけ、送り出した。「監督が声出しをして試合前の雰囲気もちょっと変わったし、それがいい結果につながった」。チーム一丸での戦いをそう振り返った。
1分けを挟む連敗は6で止まった。聖地で光が差し込んだ。「勝っていかないと、雰囲気も上がっていかないと思う。しっかり打ってというのは、野手は一番。投手にはしっかり投げてもらった分、打つというのが重要、全てかなと思います。しっかりこの勢いのままいきたい」
背番号8のヒーローがこの良い波にチームを乗せていく。【三宅ひとみ】