【阪神】ウィルカーソン初先発6回1失点 2回から4イニング連続で無安打

阪神対巨人 先発し力投する阪神ウィルカーソン(撮影・前田充)

<阪神2-1巨人>◇16日◇甲子園

阪神の新外国人アーロン・ウィルカーソン投手(32=ドジャース3A)が来日初登板初先発し、チームの今季初連勝&初カード勝ち越しを引き寄せる好投を見せた。6回3安打1失点。1点リードを保ち、勝ち投手の権利を持ったままマウンドを降りた。

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2回から4イニング連続で無安打投球。6回1死一、三塁では4番岡本和に左前適時打を浴びたが、丸、中島と後続を仕留めた。140キロ台中盤の速球にスライダー、チェンジアップを織り交ぜ的を絞らせず、120キロ台のカーブも効果的だった。前回、12日の中日との2軍戦で1イニングに登板してから中3日。きっちりと状態を上げ、先発の役割を全うした。

打席でも光った。3回2死一塁の第1打席。初球はファウルとなったが、2球目145キロを投手前へ転がし、初犠打を決めた。2死二塁と得点圏に走者を進めた直後、1番中野の内野安打が遊撃坂本の悪送球を誘い、その間に1点を先制。自らを助けて波に乗った。

阪神の新外国人投手が来日初登板初先発で初勝利を挙げたのは、昨年のアルカンタラまで過去9人。このうち巨人戦で勝ったのは64年バーンサイド、02年ムーアとアルカンタラ。3人はいずれも敵地(後楽園か東京ドーム)だった。ウィルカーソンが勝利投手となれば、甲子園の巨人戦で来日初登板先発勝利という、虎初の助っ人投手となる。