<東都大学野球:日大1-0国学大>◇第3週第3日◇21日◇神宮
日大が17年秋以来、9季ぶりに1部で勝ち点を獲得した。
立役者は先発左腕・河村唯人投手(4年=日大三)。9回を6安打2四球2奪三振で、初完封初勝利をおさめた。130キロ台~140キロ台の直球、ツーシーム、スライダーを組み合わせた。「大学で9回投げたのも初めてでした。ツーシームが良かったです。相手が真っすぐを張っていたので、うまくかわせたのかなと」と、ハキハキと答えた。
最大のピンチは1点リードの9回。2本の安打で1死一、二塁と一打逆転の場面を迎えたが、心は一切ブレなかった。「相手の立場になって考えました。『ここで勝ち点を取れなかったら苦しいはず』と。元々ランナーを背負った方が抑えられるんです」。続く打者を見逃し三振に抑えた。
最後の打者に左中間への大きな飛球を許したが、この日唯一の打点を稼いだ中尾勇介外野手(4年=山梨学院)が、フェンスにぶつかりながら好捕。中尾は「『(スタンドに)入らなければ絶対自分が捕る』という気持ちでした。追いついて良かったです」と笑顔。攻守で河村を盛り立てた。
18年夏の甲子園100回大会ではロングリリーバーとして活躍。日大三を4強入りに導いた左腕が、リーグ3連覇を狙う国学院大相手に躍動した。片岡昭吾監督(44)も「よく河村が投げてくれました。最高のピッチングでした」とたたえた。