【阪神】「ヤッターーー!!!」チャンスに強い40歳糸井嘉男 20歳西純矢熱投に応える2点適時打

巨人対阪神 8回表阪神1死満塁、糸井は中前に2点適時打を放つ(撮影・上田博志)

<巨人1-8阪神>◇1日◇東京ドーム

チャンスに強い40歳だ! 阪神糸井嘉男外野手(40)が1点リードの8回1死満塁で代打で登場し、値千金の2点適時打。巨人鍬原の低めへの変化球をうまく拾い中前へはじき返した。「ヤッターーー!!!」。試合中、球団広報へ託した一言に思いが凝縮されていた。

今季初先発で7回1失点の西純矢投手(20)の代打だった。「ほれぼれするような球を投げていたし、絶対に勝ちをつけてあげたかった。ああいう若い投手を見ていたら僕も興奮する」と、20歳下の若虎の熱投に燃えた。

今季17打点は佐藤輝と並びチームトップタイ。佐藤輝より43打席も少ない中で、超人的な勝負強さだ。打率は3割5厘、本塁打は3本。この日は代打だったが今季出場25試合のうち22試合がスタメンだ。「40歳でも野球ができている感謝の気持ち」と、体が元気に動くことが好調の理由だ。

前日4月30日の夜には自身のツイッターで「タッカラプト ポッポルンガ プピリットパロ」と謎の言葉をつぶやいた。大好きな漫画「ドラゴンボール」に登場するナメック星の言葉で「出でよ神龍! そして願いをかなえたまえ!」を意味する。意図を聞かれ「それはええから。ハッハッハ」と笑い飛ばした。なぜ神を呼ぼうとしたのかは糸井にしかわからないが、超人が神がかり的な活躍で勢いづけている。【石橋隆雄】

○…途中出場の島田が9回に適時打を放った。2死三塁でフルカウントまで粘り、巨人平内の外角145キロ直球を逆らわず左前へ運んだ。「与えられたチャンスで100%のパフォーマンスが出せるように日々準備している。今日はその成果が出てよかった」。3月下旬に新型コロナ陽性となり開幕1軍から外れたが、少ないチャンスを生かしベンチに欠かせない戦力になっている。

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