【オリックス】宮城大弥7回途中5失点粘投で今季2勝目「反省することしかない」中10日で先発

オリックス対ロッテ ロッテに勝利しタッチを交わす宮城(撮影・和賀正仁)

<オリックス8-5ロッテ>◇15日◇京セラドーム大阪

沖縄から応援してくれる少年少女のために、歯を食いしばった。オリックス宮城大弥投手(20)が、7回途中7安打5失点の粘投で、今季2勝目を手にした。

白星を飾ったが、「全然ダメでした。反省することしかない。もっといい投球ができるように頑張りたい」と投球内容に満足がいかなかった。

リフレッシュも兼ね、前回登板の4日ソフトバンク戦の翌日に出場選手登録を抹消され、中10日での先発マウンド。本拠地・京セラドーム大阪にはBEGINの「三線の花」が流れた。

故郷に、思いを込める。最近は自身が中学時代に所属した「宜野湾ポニーズ」宛てに自らが使用したグラブを贈った。「(沖縄の)連盟の方も喜んでくれた。中学生から応援してもらって『頑張らないといけないな』と思う。やっぱり、かわいらしいですし、癒やされる。元気がもらえますね」と自身の丸刈り時代を思い返した。

72年に沖縄県が本土復帰してから、この日で50年を迎えた。宮城は地元の自慢を「きれいな海ですね」と目を輝かせる。おすすめスポットは「恩納村とか、名護とか…? 離島もいいです」と紹介。さらに「僕は釣りがしたいです。沖縄の海で一日中、ぼーっとしたい。何もしない1日を過ごして、何も考えない時間が欲しい」と息抜きも空想。故郷の海を思い描き、オフシーズンまで奮闘する。

5月初の連勝&カード勝ち越しで借金5。中嶋監督は「途中、ボールが逆球だったり、高かったり。もう少し修正できるのかなと思います」と20歳左腕に、さらなる進化を求めた。昨季新人王の躍動で、コロナ禍に苦しむチームが、勢いを取り戻した。【真柴健】

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