明大先勝で王手 村田賢一2失点完投「フォームが早いよ」チームメートの言葉で調子戻る

明大対立大 1回裏立大無死一塁、立大・柴田恭を併殺打に打ち取り、雄たけびを上げる明大先発の村田(撮影・狩俣裕三)

<東京6大学野球:明大3-2立大>◇第7週第2日◇22日◇神宮

天王山で明大が先勝し、優勝に王手をかけた。

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チームメートの言葉で、明大・村田が調子を取り戻した。序盤、投球フォームにしっくりきていなかった。5回後の整備中、蒔田稔投手(3年=九州学院)から「いつもよりフォームが早いよ」と声をかけられた。後半は投げ急がず、9回を143球、無四球で2失点に抑えた。「(アドバイスが)ありがたかった。1試合を自分でつくれて、うれしい」と汗をぬぐった。

もらったリードを守りきった。前日は延長12回を3-3で引き分け、田中武宏監督(61)が「延長13回表から始まる気持ちでやろう」と送り出した一戦。初回に上田希由翔(きゅうと)内野手(3年=愛知産大三河)の2ランで先制。6回には、先頭の宗山塁内野手(2年=広陵)の今春3号となるソロと主軸の2発で勝ちきった。頂点まで、あと1勝。村田は「タフな試合になると思う。もう1回調整します」とまだ腕を振る覚悟だ。