【阪神】中野拓夢マルチ&2盗塁「自分が出て勢いをつけたいと思っていた」決勝のホーム踏む

阪神対楽天 6回裏阪神2死二塁、中野(中央)は大山の中前適時打で先制生還しナインの出迎えに笑顔を見せる(撮影・上山淳一)

<日本生命セ・パ交流戦:阪神1-0楽天>◇24日◇甲子園

阪神中野拓夢内野手(25)が、マルチ安打&2盗塁で復調を印象づけた。4回に20打席ぶりの安打となる左翼フェンス直撃の三塁打。

6回先頭では内野安打で出塁し、二盗に成功。大山の適時打で先制のホームを踏んだ。「なんとか交流戦で勢いに乗っていくために、自分が出て勢いをつけたいと思っていた」。強い思いをぶつけた。

この日は始動から決意が違った。全体練習の約1時間前からグラウンドで何度もダッシュ。早出でフリー打撃に臨み、藤井康巡回打撃コーチからマンツーマンで指導を受けた。軸足である左足に体重が残りすぎる悪癖を見直し、「これをきっかけに状態が上がっていけば」と納得顔。同コーチも「きっかけになるものが出てくれば、また戻ってくると思う」と願った。

8回にも二盗を決め、リーグ最速で10盗塁に到達。昨季打率3割4厘と得意とした交流戦に突入し、息を吹き返した。「パ・リーグにはいい投手は多いので、ロースコアの試合になると思う。なんとか塁に出ることだったり後ろにつなぐことをやっていきたい」。激走で破れたユニホームの左膝部分は、チームのためにハッスルした勲章。ここからさらにギアを上げる。【中野椋】

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