神宮デビューの元広島前田智徳氏次男晃宏、清原氏の長男正吾とは「よく話す。一緒に頑張りたい」

慶大対法大 7回裏法大1死一塁の場面で登板する前田晃(右)は、マウンドに向かいながら一塁手の清原とグラブタッチ(撮影・浅見桂子)

<東京6大学野球フレッシュトーナメント:慶大4-4法大>◇Bブロック第1日◇30日◇神宮

元広島の前田智徳氏(50)の次男、慶大・晃宏投手(1年=慶応)が神宮デビューした。

3-4で迎えた7回1死一塁で3番手としてマウンドへ。遊直併殺で無失点に抑え、追加点を与えなかった。4-4の9回には先頭に中前打を打たれたが、後続を抑えて勝ち越しは許さなかった。

2回2/3を29球、被安打1の無失点に抑え「(神宮のマウンドは)投げやすかった。初登板でサヨナラを食らうのは嫌だなと思った。得点圏に走者がいかなければ大丈夫かなと思って投げました」と笑顔で振り返った。

昨年6月に右膝の半月板と前十字靱帯(じんたい)を負傷し、夏の大会後に手術。リハビリを経て今月からオープン戦に登板した。「まだ筋肉が戻っていなくて右足を使えていないけど、神宮ということでしっかり腕が振れたと思う」。父・智徳氏からは「思いきりやるとまたケガをするから、気をつけて」とメッセージが届いたという。

登板する際には、一塁手の清原正吾内野手(2年=慶応)とタッチをかわした。元プロ野球選手の父を持つ息子同士で「よく話すんですけど、とても優しいです。今日は声もかけてもらった。一緒に頑張っていきたいと思います」と話した。