近大工学部、逆転勝ちで9年ぶり初戦突破 沖田伊吹3失点完投、石伊雄太2安打/大学野球選手権

近大工学部対千葉経大 完投勝利し笑顔の近大工学部・沖田伊吹(右)(撮影・鈴木みどり)

<全日本大学野球選手権:近大工学部5-3千葉経済大>◇7日◇1回戦◇東京ドーム

近大工学部(広島6大学)が鮮やかな逆転勝ちで、13年以来、9年ぶりの初戦突破を果たした。

3点を追う5回、杉本涼内野手(4年=開星)の左越え適時二塁打などで2点かえした。6回は2暴投と押し出し四球で3点を奪って逆転。先発の沖田伊吹投手(3年=三次)は9回3失点完投で貢献した。「練習からいい球が来ていた。今日はいけるんじゃないかとブルペンから感じていた。チームに点が入るまで粘って投げようと思いました」と振り返り、花本輝雄監督(57)は「まず初戦を取れた。ホッとしています。沖田が投げて最後まで投げた。守備の粘り勝ち」と話した。

今秋ドラフト候補の石伊雄太捕手(4年=近大高専)は、2安打1盗塁と存在感を示した。それでも「今日はヒットが出ていても、いいのが出なかった」と気を引き締めた。強肩が売りで昨年12月は愛媛・松山市での侍ジャパン大学代表候補選手の強化合宿に参加。プロ入りに向けた猛アピールとともに、チーム躍進を支えるつもりだ。