【巨人】戸郷翔征プロ初完投でトップタイ7勝目「山瀬のおかげ」132球1失点「1試合1試合」

楽天対巨人 楽天に完投勝利し、捕手山瀬(左)と笑顔で抱き合う戸郷(撮影・河田真司)

<日本生命セ・パ交流戦:楽天1-4巨人>◇10日◇楽天生命パーク

巨人戸郷翔征がプロ4年目で初の完投勝利を収め、ハーラートップタイの7勝目を挙げた。初回に楽天浅村に先制ソロを浴びたが、2回以降は2安打無失点。132球を投げ、4安打9三振の1失点だった。

迎えた9回。あえて過去の“悪夢”を記憶に呼び戻した。20年11月3日の広島戦(マツダスタジアム)。延長10回で2-2と引き分けた。初完封目前の9回2死一塁、菊池涼に同点2ランを浴びた。「それを思い出しながら投げた」とこの日、5イニング目の3者凡退で試合を締めた。

2軍で1度しか組んだ経験がない3年目山瀬のリードにも「お互いに探り探りの中、あれだけの配球をしてくれた。山瀬のおかげです」と感謝した。

先週は完全男のロッテ佐々木朗に投げ勝った。「さらにすごみが増した印象」と問われると「いやあ(笑)。そんなんじゃないですけど1試合1試合、自分の出せるベストを尽くして、それができているんだと思う」と語った。

昨年も6月に7勝目を挙げたが、以降は2勝と伸び悩んだ。「去年も悔しい思いをしている。2ケタ勝利は意識せず1試合1試合、ゲームをつくっていけたらと思う」。2年連続で9勝止まり。プロ入り初の10勝はあえて見据えず、自分の投球に徹していく。【三須一紀】

▽巨人メルセデス(6勝目を目指し、11日楽天戦に先発)「自分のピッチングをすることに集中して、チームが勝てるようにがんばります。ジャイアンツファンノミナサン、オウエンヨロシクオネガイシマス!」

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