<西武2-4ロッテ>◇12日◇ベルーナドーム
打球を見守りながらロッテ中村奨吾内野手(30)は祈った。「ファウルになるな」。5回無死二塁、進塁打狙いの中で西武松本のフォークが中に入ると、迷わず引っ張った。願いは実り、左翼ポール直撃の先制2ラン。「ノーアウトだったので、なんとかランナーを進めようという気持ちが最高の結果になったと思います」と喜んだ。
チーム力の勝利だ。松本には6月21日の対戦では8回途中まで無安打に抑えられた。打線として直球に打ち負けず、球数を放らす作戦がはまった。4回2/3、113球で引きずり降ろした。
チーム力は投打に現れた。6回からはリリーフ陣がつなぎ、打線もつないだ。6回先頭で二塁打の荻野を高部が確実に送り、1死一、三塁から併殺崩れの間に3点目。7回は代走和田の好走塁が敵失を誘い、4点目をつかんだ。勢いに乗っていた西武を止め、連敗を2でストップ。再び貯金1とし、まだ4位ながら首位ソフトバンクとは3ゲーム差だ。井口監督は「まずはオールスターまで順位を1つでも上げられるように」。中村奨は「ピッチャーはずっと頑張ってくれている。なんとか、野手陣でもっともっと貢献したい」。熱い夏にする。【古川真弥】
○…本前が5回4安打1失点で3勝目を挙げた。毎回走者を出したが、145キロ前後の直球で右打者の懐を攻め、変化球との緩急で最少失点に抑えた。「欲を言えば、カード頭ですし、もう少し長いイニングを投げられれば良かったです」と自ら次回への課題を挙げ、勝っても口元を引き締めた。井口監督は「しっかり自分の投球をしてくれた」とねぎらった。