<西武3-0ロッテ>◇13日◇ベルーナドーム
主力離脱の獅子が踏ん張った。2位西武が5投手のリレーでロッテ打線を0封し、首位ソフトバンクとの1ゲーム差を死守した。先発ディートリック・エンス投手(31)が5回を5安打3四球も、粘り強く再三のピンチをしのいだ。主将の源田壮亮内野手(29)、守護神・増田達至投手(34)ら4選手を新型コロナウイルスの陽性判定で欠く中、チーム一丸で逃げ切った。
◇ ◇
布石の打ち方は、日本になじんだ証しだった。2回2死から7番オグレディが初球、セーフティーバントを試みた。ファウルになったが、助っ人外国人の策に球場はどよめいた。しかし狙いは2球目だった。高めの変化球を強振。様子見に同じ球種を立て続けに投じた相手バッテリーをあざむき、右中間へ12号先制ソロを描いた。オグレディは「1球目に失敗したセーフティーバントの次のボールも同じようなボールがきたんだ。バントを失敗したけど、球筋が良く見えたおかげでホームランを打つことができたよ」としてやったりだった。
試合前には、大量8人が入れ替わる事態に陥った。4選手が新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。主力では、前日の試合中に陽性の疑いで途中交代した主将の源田に加え、抑えで今季22セーブを挙げている増田が抹消。投打の柱を2人欠く緊急事態を“ルーキーズ”がカバーした。
オグレディと同様に来日1年目の左腕エンスが先発。バッテリーを1年目の古賀と組んだ。初回2死満塁のピンチで、レアードを二ゴロ。さらに3回無死満塁から、4番安田、佐藤都を立て続けに空振り三振に打ち取り、最後は再びレアードを一飛に仕留めて切り抜けた。4回には2死二、三塁も抑え、1点リードを守って5回5安打無失点で後続に託した。「ランナーは出したけど要所要所、特に満塁の場面を0点で切り抜けることができたのは良かった。オグレディが貴重なホームランを打ってくれたね」と、投打で入団1年目の“ルーキーズ”が存在感を発揮した。
チームは9日の楽天戦で勝利し、2位に浮上したばかり。前夜12日は内野手全員の4失策で勝機を逸したものの、一夜明けて引きずることなく接戦に持ち込んだ。