阪神球団初の女性広報として活躍した村山久代さん(64)を「送る会」が14日、甲子園球場で行われた。阪神球団、阪神園芸、甲子園球場など関係する会社が全面的にバックアップ。阪神-巨人の伝統の一戦が始まる前の甲子園で、球団職員としては異例の開催が実現した。45年にわたるフロント人生をねぎらい、雨の中、報道陣54人が集結。誰からも愛された「マドンナ広報」の送る会は感動に包まれた。
村山さんは78年、タイガースに入社。98年からは阪神では女性初となる広報を務め、球団と報道陣のパイプ役として奔走した。村山さんは02年に就任した当時の星野監督から「マスコミも大事な戦力だ」と教えられたエピソードを振り返り「タイガースのファンのみなさんとの架け橋となる素晴らしい記事、写真でチームを優勝に導いてほしい」とあいさつ。7分間のスピーチでは言葉に詰まり感極まる場面もあった。
大型ビジョンには村山さんと歴代監督らが笑顔で収まる写真などが映し出された。阪神矢野監督、平田2軍監督もビデオメッセージを寄せて感謝の言葉を掛けた。日刊スポーツの堀まどか記者もあいさつに立ち、「自分が記者になったときに現場には本当に女性がいなかった。すると甲子園球場にすごくきれいな方がいると。姿勢も服装も常にきっちりされている。阪神タイガースという看板を背負って仕事をされる責任感を感じた」と当時を振り返った。