コロナ禍に揺れるチームに、さらなる衝撃が走った。日本ハム松本剛外野手(28)が20日、左膝蓋(しつがい)骨下極骨折のため出場選手登録を抹消された。試合復帰まで約4週間の見通しで、11年目で初出場が決まっていた球宴出場も絶望的となった。チームもパ・リーグただ1人の3割打者を欠いて臨んだオリックス15回戦(京セラドーム大阪)で今季14度目の0封負け。7連勝後は今季7度目の4連敗となった。
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午後4時15分。恐れていた知らせが来た。球団から、19日オリックス戦で負傷交代し、試合中に向かった大阪市内の病院で精密検査を受けていた松本剛の診断結果が「左膝蓋骨下極骨折」と発表された。試合復帰まで約4週間という見通しも示され、ファン投票と選手間投票でダブル選出されていた初のオールスターの舞台も立てそうにない。そして、最低でも1カ月間は打線から抜けるという事実も衝撃を与えた。
前夜の3回の打席がアクシデントの発端だった。初球の自打球が左膝に直撃した。直後は苦痛を耐えて打撃を完了。その裏の守備にも就いたが、三塁への送球の際に踏み出し足となる左足を踏ん張ると、痛みが強まったもよう。自ら、プレー続行が困難と判断。自力で歩いて三塁側ベンチへ引き揚げたが、無情にも患部の骨は折れていた。
今季は新庄監督から開幕4番に抜てきされ、調子を落とすことなく、ここまでアピールを続けてきた。リーグでただ1人の3割打者(打率3割5分5厘)と首位打者争いは独走中。108安打も断トツで、生まれ変わろうとするチームを引っ張ってきた。
4月末には右膝痛で2試合に欠場した際は「そこで他の選手が活躍したら、その選手が試合に出ることになる。そういう世界だと重々承知しているので、休んでいる場合ではない」と、すぐに戦列復帰した。是が非でもレギュラーを取るという気概が今季の躍進のベース。今回の離脱が小休止となるように、まずは回復に専念することになる。【木下大輔】