WBC準々決勝ラウンドから一発勝負へ変更「かなり緊張感があると思う」栗山監督警戒

力強くガッツポーズする栗山監督(撮影・横山健太)

来年3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の大会日程が28日、発表された。1次ラウンド(R)後の準々決勝Rから、負けたら終わりのトーナメント方式に変更。B組の日本は1次Rを勝ち抜けば、A組(台湾、オランダ、キューバ、イタリア、予選突破国)の上位と対戦する。

過去4大会の2次ラウンドは、すべてリーグ戦形式で行っていた。栗山英樹監督(61)は「ベスト8からは完全トーナメントで分かりやすい形。野球的には面白いかもしれません。一発勝負はアマチュア野球ではあるが、かなり緊張感があると思う」と警戒感を示した。

東京ドームでの準々決勝Rは2試合。関係者によると、勝ち抜いた2チームの準決勝への順位付け方法は未定。

11月9、10日には札幌ドームで、海外相手では栗山監督の初陣となるオーストラリア戦を行うことが発表された。メンバー選考については「野手はある程度の方向性出しながら戦えないかなと思っております」と本番仕様で臨む。投手はポストシーズンでの疲労を考慮する。また「何歳とか大学生とか関係ない。一番いい選手がいれば選ぶという思いは変わっていない」とアマチュア招集も視野に入れる。

1次Rは来年3月9日に中国、10日韓国、11日に予選勝者、12日にオーストラリアと対戦する。【斎藤直樹】

○…来年3月に東京で開催される第5回WBC1次ラウンドの日程が決まった。5チームによるリーグ戦で、侍ジャパンは3月9日の初戦中国戦から連戦。10日韓国、11日予選勝者(未定)、12日オーストラリアに決定した。過去の大会でも宿敵韓国とは優勝を争っただけに、栗山監督は「必ずものすごいゲームになる。最終的に勝ちきることが大事。戦いの前に、どういうメンバーで戦うかが重要になってくる時期。まずはそこを考えて前に進みたい」と語気を強めた。

○…世界中が令和の怪物を見たがっている!? WBCは、大会を開催するたびに注目度が上がっている。WBCのジム・スモール氏も会見で、メディアコンテンツが増え、SNSなどで世界中の選手が身近になってきたことを挙げ「ドミニカ共和国やカナダの野球ファンが、例えば佐々木朗希選手の活躍する姿を見たいと思っている。佐々木選手のような素晴らしい選手がメキシコにもオーストラリアにもいて、フォローしている人がたくさんいる」と、大会での新たなスター誕生を予感していた。