<阪神6-5広島>◇31日◇甲子園
虎に連敗。広島は阪神20回戦(甲子園)で2試合連続の1点差負けを喫した。同点の7回に佐々岡真司監督(55)が送り出した森浦が中軸の連打から決勝点を献上。勝ちパターンを固定できない開幕からの課題を123試合目でも露呈した。ベストメンバーでない打線は3点差をはね返す反発力を見せたが、連敗で5位に転落。3位阪神とのゲーム差は3・5に広がった。
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チーム事情を表す敗戦だった。同点の7回。左打者が並ぶ阪神打線相手に佐々岡監督は森浦を投入した。だが、今季対左打者の被打率3割2分7厘の左腕は1死から近本、佐藤輝の左の中軸に連打を浴びて決勝点を奪われた。開幕から勝ちパターンが固定できず、日替わり起用が続く。佐々岡監督は「7回というところは流動的に考えていました」と首をひねった。3位阪神に2戦連続1点差の敗戦となり、ゲーム差は3・5に広がった。
勝ちパターンを固定できていないが、日替わり起用が実を結んでいるわけでもない。前日8月30日はターリーが8回に決勝点を許した。さらに、この日は継投への不安が勝負手を遅らせた。同点の7回は無死一塁でも、2死から得点圏に走者を進めても、磯村に代走を送らなかった。佐々岡監督は「8、9回であれば(代走を)考えたが、7回というところで」と振り返る。だが、阪神はリーグトップの救援防御率を誇る。結果、阪神中継ぎから得点圏に走者を進められたのは、この7回のみだった。
野手陣も苦しいやりくりが続く。8月中旬に主力選手数人が新型コロナに感染。秋山の発熱による離脱も重なった。ようやく陣容は整ったものの、復帰組のコンディションはまだ万全ではない。菊池涼と上本が復帰後初先発した一方、秋山は2戦連続ベンチスタート。5回の代打が復帰後初出場となった。前日の復帰後初先発から2戦連続先発の野間は3打席でベンチに下げるなど、コンディションを見ながらの起用となっている。
阪神に連敗し、1日も敗れれば自力CS進出の可能性がなくなる。チームを襲ったコロナ禍による影響を言い訳にしてはいけない。3安打4打点と気を吐いた復帰組の菊池涼は言葉に力を込める。「僕らは行けと言われればやるしかない。みんながいる中で総力戦、みんなでカバーしていかないと」。残り20試合。最後の力を振り絞り、ムチを打つ最終局面を迎えている。【前原淳】
○…広島先発九里は4回につかまり降板した。3回までは1安打無失点。1点リードの4回1死から安打と四球で一、二塁となって、大山に左中間を破られ同点適時二塁打とされた。次のロハスを四球で満塁とし、木浪、梅野に連続適時打を許し、4回途中4失点で救援を仰いだ。「リズムも悪かった。攻撃に良いリズムを持っていけなかった。こんな投球をしていたらダメだと思う」と反省を重ねた。
○…発熱で戦列を離れていた広島秋山は10日ぶりに出場したが、3打席無安打に終わった。塹江の代打で5回無死一、二塁で打席へ立ったが空振り三振。そのまま中堅守備に入り、7回無死一塁でも空振り三振。9回1死では左飛に倒れ、復帰戦を安打で飾れなかった。佐々岡監督は「打席、守備とならしていって明日(1日)は先発というところ」と次戦は先発起用する意図を示した。
▽広島菊池涼(豪快弾含む3安打4打点に)「あまり欲をかいていないというのがいいのか。シーズンを戦っていると、どうしても欲が出て邪魔することもある。今はフラットに入っていけているのがいいのかな」