<ソフトバンク5-2西武>◇3日◇ペイペイドーム
ソフトバンクが西武との首位攻防戦で連勝し、2位に後半最大の1ゲーム差をつけた。8月はコロナ禍に見舞われたが、前日2日に柳田が1軍復帰し、この日は中村晃と川瀬が昇格即スタメン。役者がそろいつつある打線が、前回完封された先発の与座を打ち崩した。孫正義オーナー(65)も駆けつけた御前試合でがっちり首位を固め、勢いそのまま一気に突っ走る。
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快勝に藤本監督の表情が緩んだ。「選手がしっかりやってくれている。全員で戦おう、チーム一丸になってやろうということ」。コロナ陽性判定を受けていた柳田が2日に復帰し、この日は中村晃と川瀬が昇格即スタメンで出場。帰ってきた男たちが、前回完封された与座攻略に一役買った。孫オーナーも観戦した御前試合で西武との首位攻防戦に2連勝。2位に後半戦最大の1ゲーム差をつけ、がっちり首位固めだ。
「復帰組」が渋い働きで打線につながりを生み出した。2番起用された川瀬は同点の3回1死から中前打。デスパイネの2ランで勝ち越しのホームを踏んだ。中村晃は3番で出場。「昨日チームがいい勝ち方をしていたので、その流れを壊さないように試合に臨みました」。5回1死から四球出塁し、敵失に乗じた追加点を呼び込んだ。
主力不在の間に奮闘した「若鷹組」も存在感を出した。谷川原は二塁打1本、エンドランでの進塁打2本で仕事を果たした。藤本監督は「コロナ陽性者が出たときは、若い選手たちが頑張ってくれた。主力が帰ってきて、主力と若手が交じって、いい形で戦えるんじゃないかなと思います」と手応え十分。残り24試合の最終コーナーにきて、理想的な形で、就任時から掲げてきた「若手とベテランの融合」がマッチしてきた。
コロナ陽性判定を受けていた牧原大、周東、柳町もこの日、ウエスタン・リーグのオリックス戦(佐藤薬品)で実戦復帰。1番周東2番牧原大、3番柳町がそれぞれヒットを放ち、いきなりのスタメン起用に応えた。藤本監督は「早期に上がってくると思います」と明かし、4日にも1軍昇格の可能性がある。役者をそろえて、一気に混パを抜け出す。【山本大地】
○…先発板東が自己最多の7回115球を投げ、ソロ2本の2失点に抑えて2勝目を挙げた。「目の前の打者、1人1人に集中して投げた。自分の投球すれば結果はついてくると思って」。初回2死から森に先制ソロを被弾。7回に中村にもソロを許したが、主砲山川は厳しく内角を突くなど「攻め」の投球を忘れなかった。藤本監督も「板東は最高のでき。よかった」とたたえた。
○…モイネロが危なげなく19セーブ目を挙げた。3点リードの9回を無失点に抑え「大事な試合でセーブを挙げることができてうれしい」と会心だ。相手を寄せ付けない投球に、SNSなどネット上ではファンらが「モイネロの攻撃」と話題にしてきた。前日2日から場内のビジョン演出にもそのフレーズが登場。「表示されているカーブの変化量がすごい(笑い)。攻める気持ちを持って、いい球を投げようという思い」と笑顔だった。
○…今宮が2戦連続アーチで連勝に貢献した。1点を追う2回。先頭で与座の130キロの直球を左翼席に運んだ。「今日はいつも以上にコンパクトに打つことを心掛けて打席に入った。ホームランになったのは結果的に角度がついただけです」。5号同点弾を淡々と振り返ったが、前日2日の先制決勝弾に続く値千金の1発。2試合連続の5番で役割を果たした。
▽ソフトバンク甲斐(4回にリードを3点に広げる右前適時打)「打ったのはカーブ。得点圏にランナーがいたので、追加点をという気持ちだけでした。当たりは良くなかったけど、いいところに飛んでくれました」
▽ソフトバンク・デスパイネ(3回に与座から勝ち越しの8号2ラン)「高めの真っすぐを捉えることができたよ。何とかチームのために1本という思いで打席に入りました」
▽ソフトバンク川瀬(復帰戦で1安打)「とにかくチームのために、自分ができることをやるだけだと思いました。ヒットも打つことができたし、勝てたことがすべてだと思います」