SUBARU延長サヨナラ勝ち 5大会ぶり日本選手権出場 東洋大前監督死去にOBが感謝の白星

JFE東日本対SUBARU タイブレークの10回裏1死満塁、サヨナラの右犠飛を放ち祝福攻めにあう石田(左端)(撮影・野上伸悟)

<社会人日本選手権関東代表決定戦:SUBARU2-1JFE東日本>◇最終日◇7日◇大田スタジアム

SUBARUが、延長タイブレークの末にサヨナラ勝ちし、5大会ぶり17度目の日本選手権出場を決めた。

東洋大OBが、恩師の高橋昭雄前東洋大監督へ感謝の白星を届けた。

0-0で迎えた4回、先頭の山田知輝外野手(24=東洋大)が右翼スタンドへ先制のソロ本塁打を放った。

先発の最速147キロ左腕、阿部博光投手(25=東洋大)は、抜群のコントロールで試合をつくった。9回を被安打5の5奪三振で1失点。タイブレークの末に勝利し「最高でした」と喜んだ。

6日、高橋前監督が亡くなったと連絡が入った。試合前には「今日は高橋さんが見ているから、東洋(OB)で勝たないとな」と話し合ったという。大学3年まで指導を受けた監督は怖い存在だったが、阿部は「社会人になって、言っていたことが深かったんだなと分かった。もっと教えてもらえればよかったと思いました」。

東洋大のベンチには「すべては声」という言葉が額に入って飾られていた。社会人でプレーするようになり「声や覇気、気持ちや執念の大事さを改めて感じました」。これからも、教えを胸にプレーする。