【阪神】西勇輝巨人に今季初失点で2年ぶり10勝お預け「6回のホームランというのが悔しい部分」

巨人対阪神 6回裏巨人1死、中田に勝ち越しの中越え本塁打を浴びる西勇(撮影・前田充)

<巨人3-2阪神>◇17日◇東京ドーム

阪神西勇輝投手が巨人に今季初失点するなど、6回8安打3失点で降板。2年ぶりの2桁勝利はお預けとなった。

中田が飛ばした弾道をその場にしゃがみこんで見つめた。1-1の6回1死で迎えた勝負。カウント0-1から直球を捉えられ、バックスクリーン左まで豪快に放り込まれた。試合前まで6打数無安打に抑え込んでいた中田への痛恨の一球。さらに2死で迎えたポランコにも右越えソロを浴び、力尽きた。

「自分の中で投げた球には責任を持っている。まだ同点という中、6回の(中田の)ホームランというのが悔しい部分」

試合前時点で巨人に今季3試合で先発し、完封勝利を含む2勝とキラーぶりを発揮していた。5回、吉川に中越え適時二塁打を許し、今季29イニング目で初失点した。それでも2/3回を投げた時点で5年連続9度目の規定投球回に到達した。「信用してもらって監督が送り出してくれる中、大きなけがなく、大崩れしないで1年間仕事ができたから届いたと思う」。5年連続で規定投球回に到達しているのは西勇のみ。残りの登板も懸命に腕を振る。【三宅ひとみ】