【DeNA】大貫晋一キャリアハイ11勝目「まだまだ上目指せる」要所締め6回1失点

巨人対DeNA ヒーローインタビューで11勝目を挙げ、笑顔を見せる大貫(撮影・狩俣裕三)

<巨人1-3DeNA>◇18日◇東京ドーム

DeNA大貫晋一投手(28)がキャリアハイの11勝目を挙げ、チームの連敗を3でストップした。

両チーム0行進の接戦。勝負どころは、いつも先発で投げ合った巨人山崎伊の打席だった。2回は2死一、二塁、4回は2死満塁。投手とはいえ、今季得点圏では6打数4安打6打点の“強打者”だったが、いずれもスプリットで空振り三振で切り抜けた。「しっかりと要所を締められた」。6回6安打1失点でまとめた。

2本の指の間に、深くボールを食い込ませる。今季からスプリットの握りに変化を加えた。「安定して落差を出すにはどうしたらいいか考えてやった結果」。握りだけでなく腕の振りも変化を恐れずマイナーチェンジ。回転数や回転軸というデータと、投球感覚を組み合わせるハイブリッド効果で成長を遂げ、プロ4年目で最多を更新する11勝目をマーク。エース今永を抑えチーム単独1位に躍り出た。

ヒーローインタビューで右のエースの自覚を問われ「ありません」と断言。それでも唯一3者凡退だった3回以外は毎回安打も、失点は6回の岡本和に浴びたソロ弾1点にとどめた。3戦連発中だった中田は2三振含む3打席無安打でシャットアウト。打たれながらも踏ん張る姿に、自然と「右のエース」の肩書もついてくる。

チームは2位ながら、今季貯金11のホームで8試合を残し、首位ヤクルトとの直接対決も4試合ある。「まだまだ上を目指せると思うので、また1つでも2つでも勝ち星を重ねられるように上を見てやっていきたい」と大逆転Vを信じて腕を振る。【栗田成芳】

▽DeNA三浦監督(連敗脱出し) 選手も今日こそっていうところで練習前からいい表情だったと思いますし、終わった後も盛り上がってますし。明るいチームの雰囲気っていうのが、DeNAベイスターズの良さなんで、貫いていくだけです。

○…宮崎の通算1001本目のヒットが決勝打となった。0-0で迎えた6回無死一、二塁のチャンスで、左前へ先制適時打を放った。前日の広島戦で通算1000安打を記録。一夜明けて、1001本目がV打となり「追い込まれていましたが食らいついていきました。大貫が頑張っていたので、ランナーをかえすことができよかったです」と、頼れるベテランが援護した。

【ニッカン式スコア】18日の巨人-DeNA戦詳細スコア