【ヤクルト】史上初の珍事 新人投手山下輝のプロ初安打のみの1安打完封負け

ヤクルト対中日 3回裏ヤクルト2死、プロ初安打の内野安打を放つ山下。投手高橋宏(撮影・鈴木みどり)

<ヤクルト0-3中日>◇22日◇神宮

日本選手最多シーズン56号本塁打の期待がかかるヤクルト村上宗隆内野手(22)が、4打数無安打に封じられ、優勝マジックは4で足踏みとなった。前日21日中日戦の第4打席から4打席連続三振は今季ワーストタイ。13日巨人戦で55号を放って以来、6試合、27打席ノーアーチとなった。主砲だけでなくチーム全体でも、プロ初登板となった山下の1安打のみで屈辱の完敗。最短優勝は24日にずれ込んだ。

▼ヤクルトのヒットは初登板のルーキー山下の1本だけ。投手の1安打だけだったのは、02年5月25日阪神戦のバンチ(中日)以来で、ヤクルトでは国鉄時代の56年8月25日中日戦の宮地に次ぎ66年ぶり2度目。新人投手の1安打だけは、42年5月23日大洋戦の林(朝日)以来80年ぶりで、新人投手のプロ初安打だけだったケースは今回が初めてだ。