【阪神】伊藤将司「粘りたかった」6回途中で非情の交代…新人から2年連続2桁勝利厳しく

ヤクルト対阪神 6回裏ヤクルト2死二塁、打者村上を迎える前、マウンドの伊藤将(中央)のもとに集まるナイン(撮影・鈴木みどり)

<ヤクルト1-2阪神>◇28日◇神宮

今季10勝目を目指す阪神伊藤将司投手(26)の快投が報われなかった。

1点リードの6回2死三塁で奥村を完全に詰まらせた投前のゴロに仕留めた。だが、打球は完全に止まり、自ら一塁に投げたが悪送球になった。適時内野安打で同点に追いつかれ、なおも二塁に走者を置いた。村上を申告敬遠したところで、矢野監督は非情の交代。「今日は試合を作ることはできたけど粘りたかった」。2番手の浜地が後続を断ったが、伊藤将は、新人だった昨季から2年連続2桁勝利達成が厳しい情勢になった。

立ち上がりから全開だった。1回2死。山田を内角147キロ速球で空振り三振に仕留めた。この日は球威も制球も抜群だ。チェンジアップなど緩急もつけて王者ヤクルト打線を寄せつけない。日本選手最多タイのシーズン55本塁打を放っている村上にも堂々と立ち向かった。2回はカーブで左飛に封じ、4回は高め145キロ速球で空振り三振を奪った。気迫の投球を見せたが、白星に届かず。「来年2桁勝てるようにつなげていきたい。規定(投球回数)も来年こそ乗せられるように頑張っていきたい」と振り返った。

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